未分類薬膳の勉強法

薬膳の勉強をする人に絶対見てほしいアジア歴史ドラマ

中国や韓国の歴史ドラマは、何気ないシーンに中医学や薬膳に関することが出てきて興味深いです。ここでは中医学や薬膳そのものを扱っているアジア歴史ドラマを紹介します。これはもう娯楽という名の学習です。普通に作品として人気が高い有名なものですし、もしまだ観てない方がいたらぜひ観ましょう!

中国ドラマ『女医明妃伝〜雪の日の誓い』

中国歴史ドラマの人気の三大要素は、①宮廷、②皇帝、③戦、この3つじゃないかと勝手に思ってるんですが、これをベースにしてメインに医学と恋愛を持ってきたのがこの作品かなと思います。

古代の中国には四大女名医と称される女性がいます。このドラマのヒロインは実在した明代の女医「談允賢」がモデルです。後半では明の景泰帝の妃である杭皇后もモデルとして足されてます。(宮廷ものにする必要があったのでしょう)

ちなみにこちらが四大女名医と言われる方々。

  1. 前漢の義妁:当時の漢の武帝に招かれて、皇太后の侍医となり病を治したことで名を残しました。元々は村人の治療を行なっていましたがその高い医療の評判が知れ渡り、ついには皇宮にまで届いて史上初めての名のある女医家となりました。
  2. 西晋の鮑姑:夫は中医学の年表に出てくる「肘後備急方」を編纂した葛洪です。妻である彼女も医術に精通し、特に広州のよもぎの一種を用いた灸法で腫瘍を治療して回って民衆に尊敬されました。広州には鮑姑殿が建てられて夫と共に祀られ、碑文も残っています。
  3. 北宋の張小娘子:ある名のない老人に伝授されたという丸薬、散薬、膏薬、丹薬を作り、湯薬も用いて癤瘡癰瘡を治療しました。癤とは化膿性の細菌感染症のことで癰とはそれが拡大して悪化したもの。外科手術も行い、彼女の技術は後宮の側室たちの美貌を保つのにも重宝されたようです。
  4. 明の談允賢:医者の家系に生まれ幼い頃から医学を学んで早くに習得しました。男性医師しかいない時代、適切で十分な治療を受けられない女性たちの治療を行って希望となりました。編纂した「女医雑言」は後の中医学に影響を与え、また当時の女性の生き方にも変革を起こした人物です。

明代は厳格な儒教の教えのために女性の地位が低く自由な生き方ができませんでした。女性が男性の体を見たり触ったりするなんてとんでもない時代ですから、医師になんてなれるわけがないんですね。そもそも女性が職業を持つことが許されなかったんです。

そんな時代に、ヒロインの譚允賢が苦難を乗り越えて医師としての志を貫く生涯を描いています。

冒頭からすぐに中医学的なことが出てきて、嬉しすぎてめちゃめちゃテンションが上がったのを覚えています。どんな中国の歴史ドラマでも多かれ少なかれ傷の治療や疫病の場面、毒を使う場面などがあるんですが、このドラマはそれが最初から最後まで続きます。主人公と一緒にたくさんの臨床を疑似体験できます。

描かれるのは当時の医療なので疑問なものもありますし、フィクションですからあれ?と思えるものもあります。でも文字で学んでいる私たちにとって、娯楽の中で仮の中医学を体験できるだけでも貴重なんですよね。今学んでいることの根源が不変なんだと改めて感じます。

史実にどこまで忠実かはわかりませんが、薬膳が詳細にクローズアップされている点もうれしいです。道士から薬膳を学ぶところなどは前のめりになりました。のちに大衆向けに食養書をまとめるところも、それが今勉強していることに繋がっているんだなと思うと感慨深い!

女薬師から古より伝わる民間療法を教わるところもぜひ観てほしいところのひとつ。医術は古来皇帝や王族のためのものでした。農村部には医者がいない代わりに薬草などの知識を先祖から受け継ぐ女性がいたそうです。(現在でもそのような知識を受け継いでいる方々が日本にも世界にもいます。)

位の高い人だけに施されていた医療が庶民に少しずつ拡がっていく過程、民間に伝わる療法の中にも有用なものが多く時間をかけて医術に生かされていく過程、そういったものもドラマの中で知ることができます。

韓国ドラマ『ホジュン〜伝説の心医〜』

ちょうど今BSで再放送中ですね。この物語は季子朝鮮時代の医師「許浚」(ホ・ジュン)の生涯を描いた作品です。彼は第14代王宣祖の主治医(御医)となった人物です。

当時の朝鮮の医療は明の医学に頼っていました。なので薬が思うように手に入らなかったり、気候風土が違っているので病気も違っていたり、問題が多かったんですね。彼は中国の古今の医書の内容と朝鮮の医術を合わせて、自国独自の医学書を体系的にまとめ上げた人です。

14年の月日をかけて編纂され1613年に刊行されたこの朝鮮第一の医書『東医宝鑑』は、東洋の医学に大きな影響を与えました。大きな特徴は、これが医官専用のものでなく万人が使いやすいように書かれていることです。2009年にユネスコ世界記録遺産に登録されています。すごいですね。

伝説の医師として語り継がれ、小説やドラマの題材として何度も描かれています。ここで紹介しているのも新しく撮られたリメイク版の「ホジュン」です。

この作品、、主人公が地味で寡黙でしかもかなりの長編です。手を出すことを躊躇される方もいると思いますが、上手に作られている大作で私もすっかり引き込まれました。当時の医術を見て参考になるとかの次元を超えた、わたしたちに最も大切な何かを得ることができます。観る価値がある素晴らしい感動作品です。

とにかく医療に関するシーンがたくさんあるので、自分が勉強しているとその意味がわかってより楽しいと思います。薬膳に関するシーンは少しですが、医食同源ですから参考になることは同じです。この作品を見終わった後、中医学を学ぶものとして成長できている自分に気付けると思いますよ。

彼の修行は薬を煎じるための水を汲む仕事から始まります。わたしは食物や薬草のことは学びましたが、水については何も知らなかったことをこのドラマで気付きました。皆さんもたくさんの気付きを楽しんでください。

『宮廷女官チャングムの誓い』

この作品はあまりに有名ですね。このドラマが日本でブームになった後、薬膳を勉強する女性が増えました。若い方だと観ていない方がいるかもしれませんがこれはマストで観ておきましょう。

季子朝鮮時代の中宗の時代の記録に「大長今」(テジャングム)という称号が出てきます。これがチャングムのことで、史上初めて王様の主治医となった医女です。彼女についてわかっていることは他にないので作品の物語はすべてフィクションということになりますね。

ドラマの前半チャングムは宮廷の女官として水刺間(スラッカン)という部署に勤めます。王や王族、他国の賓客の食事を作る部署です。この水刺間の権力闘争が物語のベースにあるんですね。

水刺間が舞台の前半は王族の健康を担うこの宮廷料理が作品の重要なアイテムとなっています。画期的なほど料理について描写が掘り下げられていて、当時あれだけの女性視聴者を惹きつけた要因の一つではないかと思っています。そして、まだ薬膳が身近なものではなかった日本女性にとって、食事で体を変えることができることを知った衝撃は大きかったのではないでしょうか。

後半は医女として成長していくチャングムを描いています。医学を初めて学ぶとき、いきなり何冊ものぶ厚い医書を渡され、すべて暗記しろと言われるシーンがあります。何もわからないのに無理だと困惑していると、わからなくても全部覚えろ、そうすればわかるようになると言われます。

私がこれを観たのは薬膳の勉強を始めるだいぶ前でした。このくだりをドラマ的なもの?と思いながらスルーしていたのですが、勉強した後にこのシーンが思い出され、今ではこの言葉がほんとにそうかもとすごく納得できます。

この作品には薬膳と中医学がいっぱい詰まっていますから、観ていない人は観なきゃダメです。ドラマの内容そのものも素晴らしいのできっとハマってしまうでしょう。楽しめて感動して勉強になるという、もう至福としか言えません。

まとめ

薬膳や中医学を学んでいる人に絶対に観てほしいアジア歴史ドラマを3作品紹介しました。他にもまだありますので、今後また紹介させていただきたいと思います。

何年か前の作品だと映像が地味なので最初はテンションが上がらない方もいるかもしれませんが、すぐに内容に引き込まれてしまうと思います。全部見終わるとロスに陥るので情緒管理してくださいね。

教科書ばかり見ていても理屈ばかりでなかなか消化できないですよね。特に頭に入ってこない中薬や方剤の知識は、ドラマの中で体験することで覚えられます。

ドラマを観る時間があればその時間勉強したいという方もいると思います。でも気分転換を兼ねてぜひ試してみてください!まちがいなく新しい世界が広がります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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