薬膳の勉強法

薬膳の勉強をするなら講座はかけもちがおすすめ

薬膳の勉強法

本格的な薬膳の勉強を始めたとき、一つに集中してしっかり勉強するのがスタンダードでそうあるべきと思っていました。ですが、流れでたまたま複数の講座を並行して受けたら、結果すっごく!良かったんです。それをぜひみなさんにお伝えできたらと思います。

勧められて基本の講座に足してみた

私が最初薬膳のスクールに通い出したきっかけは、まずは自分の体の不調を改善するためでした。本格的に勉強を進めていったら自然と中医薬膳指導員の試験を受ける流れに。入学したスクールはたまたま中医薬膳指導員の試験を主宰する日本中医食養学会が認定している登録校だったんです。

入ってまず最初にそのスクールのオリジナルの基礎講座を受講しました。月に一回、3時間の講座を6回。その内容が本当に素晴らしくって、それが今の私の薬膳の根源になっています。講師の先生は生涯の師となりました。

先生に勧められて、私は同じスクール内でもう一つの講座に参加しました。一つの弁証法を月に一回2時間、計12回の一年をかけて深く学ぶもので、家庭の食医を育てるというコンセプトの薬膳教室です。これで通学は合わせて月に2回することになりました。最初の年は気血水弁証を学び、次の年は八綱弁証を学びました。

単なる座学じゃなかったもうひとつの講座

この講座ではたった一つの弁証についてだけを一年かけて12回も講義するので、先生から降ってくる情報量がとにかく膨大で内容も濃くてめちゃめちゃ深いんですね。臨床の話もたくさん聞くことができます。薬膳初心者が一年後にはその弁証法をマスターして家族の診断と施膳ができるようになります。

メインで受けていた基礎講座は理論を習得するため受身になりがちですが、こちらの講座はグループワークやディスカッションが多く、互いに脈や舌を診たり、先生や他の生徒さんと対話をしながら授業が進みました。自由な質問もたくさんできて意味のある雑談も多く貴重でした。

質問されて答えたり、手を挙げて発表したり、生徒同士で教え合ったり、考えることやプリントに記入する作業も多かったです。声を出すことやアウトプット、交流の多い内容がとても刺激になっていました。

毎回食材を実際に食して、学んだことを五感で確認し合ったのもよかったです。授業の最後にはみんなでその日の学びをもとに薬膳料理を考え、効能が高いランキングをしました。

アウトプットが多いと、楽しいのと同時に緊張感が伴います。いつ指されるかわかりません。記入問題の答え合わせもありました。私は全体に質問を投げかけられて自分が答えられないときに、先生と目が合わないように下を向くのが嫌でした。発言すれば記憶が定着して自分にとってプラスになりますし、できるだけ答えたかったですね。

 

車は素晴らしい学習空間

「どうしよう、なんにもしてない!やばい。」私はいつも通学の車の中で前回の復習をしてました。(家でやるべきなんですが‥)赤信号でテキストの大事なところを拾い、青になったら次の信号までそれをそらで言えるように説明できるように大声でひたすら繰り返す、間違えたときは自分でツッコんだりして運転していました。

結果的にこのやり方はとっても覚えることができました。考えてみたら大声を出せる空間てあんまりないんですね。大声で言うときに体を使うこと、耳から何度も聞くこと、時間が限られているので集中していること、これがとても良かったようです。そして、運転しながらなので脳が高度な処理状態に入るのか、普段より脳が活性化していたみたいです。

中医薬膳指導員のコースと三つめの講座

軸にしていた基礎講座が終わり中医薬膳指導員を受験するためのコースに移ると、通学が隔週土曜日3時間の月2回になりました。内容がハードになって慣れない用語を覚えるのがとにかく大変でした。この時点で通学は月3回になっています。

この頃になると、月一回の弁証法を学ぶ講座に出るとなんだか心がゆったりとほぐれ、すごく気持ちが楽でした。それだけ受験のためのコースはみっちり叩き込まれてる感があったんですね。教科書の中身全部覚えなきゃって感じです。二つの講座は私の中での緩急でした。

次に増やしたのは、2、3ヶ月に一回日曜日に開かれる1日完結型の一般向け講座でした。地産地消をコンセプトにスーパーの食材でできる家庭の薬膳を地域に広めるための検定講座でした。単発で行われ、その都度一つのテーマが選ばれます。私が参加したのは春、夏、春、夏、秋、冬それぞれの季節の薬膳、陰陽の薬膳、七情の薬膳です。

午前中にみっちり理論を学んで、ランチには学んだことをもとに作られた薬膳弁当をいただきます。料理を一つ一つ味わって自分の体で検証し、効能をどう感じたかみんなで答え合わせをします。午後はゲスト講師の関連講座を聞いて、その後検定試験。毎回最後の問題はその回のテーマに沿ってオリジナルの薬膳料理を考えるというものでした。

最後はティーブレイクしながらまとめのお話があって、試験の結果は後日を待ちます。有機野菜や薬膳に関連した商品などの物販もありました。合格するとマイスターの証書が送られてきます。

この検定講座は楽しく学べ、本格的な試験も体験でき、同時にイベント的な要素があって、お祭り的な気持ちの盛り上がりがありました。参加している人たちもみなさん学ぶことを楽しんでいたようでした。旦那さんやお子さんといっしょに参加して受けている方もいてなんだか素敵でした。

料理メインの薬膳教室で気をつけること

薬膳の講座を複数受講する場合に多いのは、もう一つの講座を料理を主体としたものにすることです。実際に料理をして食すことで理解が深まるのでは?と考えるんですね。ここで気をつけたいのは、ただ楽しく作って美味しく食べるだけになってしまう薬膳料理教室が多いことです。

楽しく作って美味しく食べることで薬膳を身近に感じたい、おしゃれな薬膳料理をインスタに上げて発信したいなどの目的には適っています。ですが資格試験を前提としている人がそのような講座に通うとたいてい疑問を感じます。

薬膳の料理の講座を選ぶ際には、自分が歩いている道とその講座の方向性が合っているか見極める必要があります。中にはしっかりと理論、弁証ありきの施膳が行われているところもあるので、限られた勉強期間の中ではそういった有効な講座に通いたいですね。

講座をかけもち受講してなにがよかったのか

私はメインとなる基本の薬膳講座の他に二つの講座を並行していました。受講の頻度は週に3、4回で、薬膳が自分の生活の中で常に切れない状態が作れたことはとても良かったと思います。

プラスした二つの講座の何が基本の講座と違っていたかというと、それは実践的で毎日の生活に即通づるような内容だったということです。基本の講座が教科書だったとすると、他の二つの方はそれを噛み砕いて消化するイメージです。

そして、これは個人の見解でお伝えするのが難しいんですが、学ぶときの立ち位置が変わることで事柄を見る方向性が変わって、その複雑性が良い結果をもたらした感じがするんです。

具体的には、たとえば中医学の体系的な学習の中で「気、血、水」を学ぶのと、「気、血、水」という窓口から入って中医学を掘り下げるのと、この違う方向からアプローチする経緯のちょっとした複雑性が、結果的により深い理解をつかむのに貢献したんだと思います。

もちろん繰り返しが生まれた効果もあります。同じ事柄でも違うシチュエーションで反復が続くことによって、びっくりするくらい定着します。覚えようとしなくても刷り込まれる感じです。

最後にアウトプットの回数と多様性です。ひとつの事柄について、質問に答える、記入して回答する、誰かに教える、応用する、人と共有する、これらのことが繰り返されて積み上がったものは強力ですね。

私自身最初は、一つの分野で複数の講座を受講するという考え方がありませんでした。薬膳の料理講座に通いたいと考えたことはありましたが、料理をしない講座を複数受けるなんて想定外でした。

でも今は、もしも基本の講座しか受けていなかったらと考えると、自分の薬膳がとても寂しいものになっていたように思えます。自分自身の薬膳の世界がとても広くなってさまざまなものと繋がり、理解も可能性のステージも上がりました。

複数の講座を受けることは気分転換を超えて薬膳を多角的に見れるようになりました。情報量も増えて、統合医療という「これぞ私が探していたものだ」という活動に接することもできました。

志を同じくするたくさんの方と出会える数も増えて励みや刺激も増えます。その後薬膳の活動をする上で繋がりが活きてくることも多いです。私はプラスになることしかなかったです。

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